料理の基礎ムービー(すべて) Vol38 マリネ概論|種類と目的 みなさん、こんにちは! 今回の動画のテーマはマリネです! 煮込み料理や、ステーキのレシピによくマリネって出てきますけど、そのマリネって、なんの目的でやっているものか理解してやってますか? 実は、マリネはメリットも多い反面リスクも高い作業です! 食材によるマリネの効能を正しく理解しておくことで、マリネをあえて“しない”選択肢も出てくるかもしれません! マリネの基礎をまずはしっかり学んでいきましょう! ===内容サマリ=== 【タイムライン】 00:14 イントロダクション 00:51 食肉の全体構造 01:19 温度別に起こる変性とは 01:54 マリネとは 02:05 マリネの目的とは 02:22 酸のマリネ理論 03:19 塩分のマリネ理論 04:28 砂糖のマリネ理論 05:24 香味食材のマリネ理論 06:27 酵素食材のマリネ理論 07:29 まとめ 【動画概要】 ▼マリネの目的 1.調味 2.食感の調整 3.風味の調整 +α保存性の向上 ▼酸のマリネ理論 ・「酸」はpHを下げて保水性を向上させる。 ・酸は長時間マリネすることでコラーゲン分解→柔らかさUP。 ・注意点は2つ 1.酸+塩の併用はタンパク質の収縮を促進→硬化の恐れ 2.短時間マリネは表面だけ硬化する危険あり 3.赤身が灰色っぽく退色する可能性あり(ミオグロビン変性) ▼塩分のマリネ理論 ・短時間のマリネ→浸透圧が働き水分が出ることで、臭みをとる効果(ただし、やや硬くなるリスク) ・長時間マリネ→浸透圧と電荷中和により筋繊維が膨張 → 保水性UP ・注意点は2つ 1.塩の直塗り2%以上で脱水&硬化リスク 2.醤油・ナンプラー等は表面だけ濃色&焦げやすさUP ▼砂糖のマリネ理論 ・水分保持力が高まり保水性UP→加熱してもジューシー ・メイラード反応の促進剤として焼き色に寄与 ・注意点は2つ 1.焦げやすくなる(特に高温調理で) 2.砂糖濃度が高すぎると酵素活性を阻害してしまうことも ▼香味食材のマリネ理論 ・揮発性化合物が肉の表面に吸着し、香りづけ ・生姜にはプロテアーゼ(酵素)による酵素分解の効果もあるので、柔らかくなる ・注意点は2つ 1.加熱前に拭き取らないと焦げやすい 2.ポリフェノール・精油の過剰摂取で肉の風味がマスキングされる ▼酵素食材のマリネ理論 ・酵素でタンパク質を分解 → 肉が柔らかくなる ・コラゲナーゼが入っている食材はコラーゲン分解も可能 ・注意点は3つ 1.長時間マリネで肉の表面が崩壊 2.風味がつきすぎて肉本来の味が失われる 3.糖度・旨味の高い酵素(塩麹など)は焦げやすい ▼まとめ ・塩が一番無難!食材の本来の味わいを阻害しない ・もっと柔らかくしたいなら、塩麹か砂糖を使う ・酸や香味食材、酵素食材を使うなら、マリネ液自体をちゃんと美味しくすることが大事 動画はこちら ※こちらの動画はYAS.LABメンバー限定コンテンツです。 メンバー専用Instagramアカウントにて今月のパスワードをご確認の上ご視聴くださいませ。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it マリネ, 料理の基礎ムービー(すべて), 豚肉 コメント: 0 Vol.37 豚肉の焼き方 前の記事
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